2018年9月24日月曜日

咽頭共鳴


皆さん、咽頭共鳴ってご存知ですか?

前回、鼻腔共鳴のお話をさせて頂きましたが、今回は咽頭共鳴について小話を。

まず咽頭腔とは、鼻腔と喉が繋がる辺りからスタートして、気道と食道が分岐する辺りにかけての範囲のことを言います。ちょっと広いです。

さらに、咽頭は上咽頭、中咽頭、下咽頭の三つの位置に分けられています。

そして、この中の下咽頭が特に大事です。

何故大事かと言いますと、一番声帯の近くにある空間だからなんです。

ここで声を共鳴出来るか出来ないかで、声の響き方に大分差が出てきます。

深み、優しさ、説得力。



これらを表現したいのであれば、是非咽頭共鳴をマスターしましょう!

他にも、声量、高音にも関わってきます。

正直、鼻腔共鳴は二の次で良し!

というわけで、咽頭共鳴を知らなかったという方、少しだけ興味を持っていただければ幸いです♪

2018年9月21日金曜日

速いテンポに感覚を慣らす方法(1)

さて、テンポ/タイミング感の上限は聴いた時にどの速さ迄正確に分かるか?
だと思います。

聴いて分かったものを自分の身体を使って再現すると、必ずそれよりも悪くなりますからねぇ。

だから聴いた時にちゃんと分かるテンポ/速さの上限を上げるという練習も必要です。

具体的な方法ですが、昔私がある人に聞いたのは次のようなものでした。

・知ってる曲/歌おうと思っている曲の、テンポを上げて聴く

例えば YouTube の再生アプリ、以前紹介した YAMAHA Chord Tracher 等々のアプリでは、再生速度を変えて聴くことができます。これで倍速(無理なら一番速い速度)で再生してちゃんとついて行くという練習が良いそうです。

聴きながら自分の中でカウントを取って、それがズレないように一生懸命ついて行くということです。
物凄く辛いけれども、頑張る。
例えば速過ぎて 4拍カウントできないなら、1拍目だけきちんと、拾う。

そうやって慣れることだそうです。

2018年9月18日火曜日

自分のテンポ/タイミング感の精度を知る(2)

聴いて合わせるテンポの精度ということで、聴く方だけの精度について前回確認しました。

今度は、実際聴いたものをその通りにやることができるか? という観点で同じように精度を調べます。

テンポの推定(1)」で書いたように、メトロノーム・アプリのタップ・モードで叩くとその叩いているテンポが分かるので、この機能を利用します。

前回調べた限りでは、私の「聴いて合わせるだけ」のテンポの精度は 280 BPM が限界でした。なので、これを聴いた時に、その通りにやることができるか? を調べます。

280BPM の4拍子クリックをタップするのは辛いので、4拍子の1拍目だけを叩くことにします。そうすると、メトロノーム・アプリでは 280 ÷ 4 = 70 ということで、 70 BPM と表示される筈です。

やってみましょう。
声に出さずに、1, 2, 3, 4, 1, 2, 3, 4 ... とカウントしながら、1拍目だけを叩きます。

慣れないうちはアプリを2つ使って、1つのアプリで鳴らしているクリックを聴きながら、もう 1つのアプリでタップ計測する、ということで良いと思います。

私は鳴らす方のアプリに Metronome: Tempo Lite を使い、叩く方に Cadenza を使ってみました。



叩くにつれて、アプリの BPM の数字が変化していくと思うので、目標の 70 に落ち着く事を目指して、一定間隔を心掛けて、ひたすら叩き続けます。この時変化する数字の最小と最大を覚えておいて下さい。

数十秒も安定して叩けば、大体このブレの範囲の見極めはつくと思います。

私の場合、目標の 70 に対し、実際は 65 〜 75 辺りにブレました。
つまり、大体 70 ± 5 ということになります。

時間に換算すると、

70 (BPM 280)が、1 分 ÷ 280 拍 ÷ 4 拍子 = 60000 msec ÷ 280 ÷ 4 ≒ 54 msec
65 (BPM 260)が、1 分 ÷ 260 拍 ÷ 4 拍子 = 60000 msec ÷ 260 ÷ 4 ≒ 58 msec
75 (BPM 300)が、1 分 ÷ 300 拍 ÷ 4 拍子 = 60000 msec ÷ 300 ÷ 4 ≒ 50 msec

となり、大体 54msec のクリックに対し、前後 4msec 位ブレることが分かります。

まぁいづれにせよ、聴きながら合わせてもこの精度なので、クリックを聴かずに合わせようとした場合、数小節も進めば(5小節で20クリック)、平気でクリック1個分前後にズレることが分かります。

…曲として、合う訳がありません(笑)

2018年9月17日月曜日

自分のテンポ/タイミング感の精度を知る(1)

吉川講師によると、リズム感強化の第一歩は、如何に正確にテンポ・キープできるか?
だそうです。

さて、手始めに曲/リズムを聴いてそのテンポに合わせる、という時の精度を計ってみましょう。

私が試したのは次の手順です。

先ずは聴き取りの精度をみることにします。

メトロノーム・アプリを使って、4拍子のクリックを聴いてみます。
聴きながら、声に出さず、自分の中で 1, 2, 3, 4, 1, 2, 3, 4  ... とカウントを取って、クリックに追随します。

テンポ 120位から始めて、徐々に速くしていきましょう。
或は、区間2分法で調べるともっと早く決定できます。

ある程度速くなると、感覚的に「あ、これは完全に乗り遅れている」とか、「全然早過ぎて間に合わない」とか、「合ってるのかズレてるのかさっぱり分からない」と思うようになります。
そうしたらそれは自分の感覚精度よりもテンポが速過ぎるということです。
テンポを遅くして、自分が追随できている速さを見つけます。

今の私の場合、大体テンポ 280位が追随できる限界のようです。
つまり、8ビート換算だと BPM 140 です。

この場合、 1 分 ÷ 280 拍 ÷ 4 拍子 = 60000 msec ÷ 280 ÷ 4 ≒ 54 msec ということで、聴き分けることについては、大体 54 msec(ミリ秒) の精度があることが分かります。

2018年9月14日金曜日

音の長さのお話

今日は音の長さのお話をしたいと思います。

1つの例ですが、とある生徒さんはバンドでボーカルをやっていて様々なカバー曲を演奏されているそうなのですが、今回はバンドで8ビートの曲をレゲエ風アレンジにして演奏するとのことで一緒に音を出しながらレッスンしてみました。

気がついたのはレゲエ風パートのところがレゲエな陽気な感じが出ない。なんだかかたい感じになってました。
ところが原曲と同じように演奏してみると、かたさがなくなって伸びやかな歌声になったのです。
原曲では…

これはバックのリズムを感じようとしすぎて音がしっかり伸びていないことから発生したものでした。


練習の時に使うメトロノームだけだといわゆるクリック音だけが鳴ります。音符にしてみると、
クリック音
と、短い音符になってしまいますね。実際にこのように歌うとブツブツ途切れてしまう感じになってしまいます。



その生徒さんは特に一番最後の4拍目の音がアクセントのようになり、
4拍目が短い
最後の4拍目でブツっと流れを止めてしまう感じになっていました。実はノリのいい曲を歌うときにありがちで、力が入ってしまって最後止めてしまうパターンです。




逆のパターンもあります。
4拍目が伸びてしまった
音を伸ばし過ぎてしまい次の小節にはみ出してしまってます。音が切れるところがわからず間延びしてしまいます。


音の長さをしっかり感じて歌うことが前回も触れたノリの良さに繋がると思います。伸ばすところはしっかり伸ばす。切るところはビシッと切る!一生懸命リズムに合わせるのも大事ですが1つ1つの音符の長さ、休符の長さも感じてくださいね!


レッスンではこのような指摘をさせていただいたところ生徒さんもだいぶ歌いやすくなったそうです。一緒にやっていてもよりレゲエなリズムに乗れるようになりました。

ほんのちょっとのことですが意識するとだいぶ変わります。お試しあれ!
今日はここまで!

2018年9月8日土曜日

鼻腔共鳴


みなさん、鼻腔共鳴ってご存知ですか?

そもそも鼻腔というのは、鼻穴よりも更に奥にある縦長な空間のことです。

その縦長な空間に声を響かすことが鼻腔共鳴です。

共鳴させることで、声が普段よりも豊かな音色になって、歌では欠かせないものになってきます。

「鼻腔共鳴が大事? よし、それならとにかく鼻に声を持ってこよう!」

こういう方、大抵は鼻声、キンキン声になってる可能性が高いです。

それは何故かと言うと、シンプルに喉が締まっているからですね。

それと、共鳴空間は一ヶ所ではなく、同時に色々なところを使いましょう。

咽頭腔、口腔等。

少し脱線しましたが…

鼻声、キンキン声になってしまっているかチェック法があります。

鼻を摘まんで歌ってみてください。

摘まんだ瞬間に声質がガクッと変わった方、これから気を付けましょう。

変なクセが定着してしまうと、修正するのに多くの月日を強いられます…

正しい方法で鼻腔共鳴をコントロールできるようにしていきましょう!

2018年9月7日金曜日

喉仏の発声での使い方

さて、喉仏の発声での使い方ですが、単純に言うと、通常時の喉仏の位置を「中」とした時に、

    「上」の位置では声が高くなります。声質も金属っぽくなります。
    「下」の位置では声が低くなります。但し、喉から下に声を共鳴/響かせることが必要です。
    「中」の位置は所謂普通に地声です。

これらの位置の難易度/危険度は、優しい/安全な順に、中、上、下、となります。
※ 間違った使い方で続行すると、喉を傷めますのでご注意願います。


先ず、中の位置で喉周りの脱力を習得して「喉が開いた」状態を維持できるようにします。

次に、上の位置を使うには、喉を開いた脱力を維持した状態で、液体を飲み込む動作をします。すると喉仏が上にぐっと持ち上がるのが分かります。喉仏に軽く指を添えてやってみると、良く分かると思います。
普通ですと、飲み込み動作が終ると自然と喉仏は「中」の位置に戻ってしまうのですが、ここでぐっと堪えて、喉仏が上がった状態を維持します。添えた指で分かりますが、男性なら「中」位置では出っぱった状態になる喉仏が、「上」の位置では喉がほぼ平らになっていることが分かります。
その喉仏が上がっている状態で、必要最小限の力だけ使って声を出すと、(特に男性の場合)地声っぽい綺麗な高い声が出ます。

下の位置に持っていくには、あくびをするように口を開いて、無声音(内緒話の時の声の出し方です)状態で空気だけ吐き続けると、喉仏が下に降りていることが分かります。
その状態を維持して、無声音を有声音(普通に声を出す)に切替えると、低い声が出ます。
但し普通は声量が足りません。
実用レベルにするには、呼吸と共鳴/響きのコントロールが併せて必要となるので、独力での習得は難しいと思います。