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2018年9月21日金曜日

速いテンポに感覚を慣らす方法(1)

さて、テンポ/タイミング感の上限は聴いた時にどの速さ迄正確に分かるか?
だと思います。

聴いて分かったものを自分の身体を使って再現すると、必ずそれよりも悪くなりますからねぇ。

だから聴いた時にちゃんと分かるテンポ/速さの上限を上げるという練習も必要です。

具体的な方法ですが、昔私がある人に聞いたのは次のようなものでした。

・知ってる曲/歌おうと思っている曲の、テンポを上げて聴く

例えば YouTube の再生アプリ、以前紹介した YAMAHA Chord Tracher 等々のアプリでは、再生速度を変えて聴くことができます。これで倍速(無理なら一番速い速度)で再生してちゃんとついて行くという練習が良いそうです。

聴きながら自分の中でカウントを取って、それがズレないように一生懸命ついて行くということです。
物凄く辛いけれども、頑張る。
例えば速過ぎて 4拍カウントできないなら、1拍目だけきちんと、拾う。

そうやって慣れることだそうです。

2018年9月18日火曜日

自分のテンポ/タイミング感の精度を知る(2)

聴いて合わせるテンポの精度ということで、聴く方だけの精度について前回確認しました。

今度は、実際聴いたものをその通りにやることができるか? という観点で同じように精度を調べます。

テンポの推定(1)」で書いたように、メトロノーム・アプリのタップ・モードで叩くとその叩いているテンポが分かるので、この機能を利用します。

前回調べた限りでは、私の「聴いて合わせるだけ」のテンポの精度は 280 BPM が限界でした。なので、これを聴いた時に、その通りにやることができるか? を調べます。

280BPM の4拍子クリックをタップするのは辛いので、4拍子の1拍目だけを叩くことにします。そうすると、メトロノーム・アプリでは 280 ÷ 4 = 70 ということで、 70 BPM と表示される筈です。

やってみましょう。
声に出さずに、1, 2, 3, 4, 1, 2, 3, 4 ... とカウントしながら、1拍目だけを叩きます。

慣れないうちはアプリを2つ使って、1つのアプリで鳴らしているクリックを聴きながら、もう 1つのアプリでタップ計測する、ということで良いと思います。

私は鳴らす方のアプリに Metronome: Tempo Lite を使い、叩く方に Cadenza を使ってみました。



叩くにつれて、アプリの BPM の数字が変化していくと思うので、目標の 70 に落ち着く事を目指して、一定間隔を心掛けて、ひたすら叩き続けます。この時変化する数字の最小と最大を覚えておいて下さい。

数十秒も安定して叩けば、大体このブレの範囲の見極めはつくと思います。

私の場合、目標の 70 に対し、実際は 65 〜 75 辺りにブレました。
つまり、大体 70 ± 5 ということになります。

時間に換算すると、

70 (BPM 280)が、1 分 ÷ 280 拍 ÷ 4 拍子 = 60000 msec ÷ 280 ÷ 4 ≒ 54 msec
65 (BPM 260)が、1 分 ÷ 260 拍 ÷ 4 拍子 = 60000 msec ÷ 260 ÷ 4 ≒ 58 msec
75 (BPM 300)が、1 分 ÷ 300 拍 ÷ 4 拍子 = 60000 msec ÷ 300 ÷ 4 ≒ 50 msec

となり、大体 54msec のクリックに対し、前後 4msec 位ブレることが分かります。

まぁいづれにせよ、聴きながら合わせてもこの精度なので、クリックを聴かずに合わせようとした場合、数小節も進めば(5小節で20クリック)、平気でクリック1個分前後にズレることが分かります。

…曲として、合う訳がありません(笑)

2018年9月17日月曜日

自分のテンポ/タイミング感の精度を知る(1)

吉川講師によると、リズム感強化の第一歩は、如何に正確にテンポ・キープできるか?
だそうです。

さて、手始めに曲/リズムを聴いてそのテンポに合わせる、という時の精度を計ってみましょう。

私が試したのは次の手順です。

先ずは聴き取りの精度をみることにします。

メトロノーム・アプリを使って、4拍子のクリックを聴いてみます。
聴きながら、声に出さず、自分の中で 1, 2, 3, 4, 1, 2, 3, 4  ... とカウントを取って、クリックに追随します。

テンポ 120位から始めて、徐々に速くしていきましょう。
或は、区間2分法で調べるともっと早く決定できます。

ある程度速くなると、感覚的に「あ、これは完全に乗り遅れている」とか、「全然早過ぎて間に合わない」とか、「合ってるのかズレてるのかさっぱり分からない」と思うようになります。
そうしたらそれは自分の感覚精度よりもテンポが速過ぎるということです。
テンポを遅くして、自分が追随できている速さを見つけます。

今の私の場合、大体テンポ 280位が追随できる限界のようです。
つまり、8ビート換算だと BPM 140 です。

この場合、 1 分 ÷ 280 拍 ÷ 4 拍子 = 60000 msec ÷ 280 ÷ 4 ≒ 54 msec ということで、聴き分けることについては、大体 54 msec(ミリ秒) の精度があることが分かります。

2018年9月7日金曜日

喉仏の発声での使い方

さて、喉仏の発声での使い方ですが、単純に言うと、通常時の喉仏の位置を「中」とした時に、

    「上」の位置では声が高くなります。声質も金属っぽくなります。
    「下」の位置では声が低くなります。但し、喉から下に声を共鳴/響かせることが必要です。
    「中」の位置は所謂普通に地声です。

これらの位置の難易度/危険度は、優しい/安全な順に、中、上、下、となります。
※ 間違った使い方で続行すると、喉を傷めますのでご注意願います。


先ず、中の位置で喉周りの脱力を習得して「喉が開いた」状態を維持できるようにします。

次に、上の位置を使うには、喉を開いた脱力を維持した状態で、液体を飲み込む動作をします。すると喉仏が上にぐっと持ち上がるのが分かります。喉仏に軽く指を添えてやってみると、良く分かると思います。
普通ですと、飲み込み動作が終ると自然と喉仏は「中」の位置に戻ってしまうのですが、ここでぐっと堪えて、喉仏が上がった状態を維持します。添えた指で分かりますが、男性なら「中」位置では出っぱった状態になる喉仏が、「上」の位置では喉がほぼ平らになっていることが分かります。
その喉仏が上がっている状態で、必要最小限の力だけ使って声を出すと、(特に男性の場合)地声っぽい綺麗な高い声が出ます。

下の位置に持っていくには、あくびをするように口を開いて、無声音(内緒話の時の声の出し方です)状態で空気だけ吐き続けると、喉仏が下に降りていることが分かります。
その状態を維持して、無声音を有声音(普通に声を出す)に切替えると、低い声が出ます。
但し普通は声量が足りません。
実用レベルにするには、呼吸と共鳴/響きのコントロールが併せて必要となるので、独力での習得は難しいと思います。

2018年8月26日日曜日

BPM という言葉

テンポを表すのに BPM という略称を使います。
Beats Per Minute つまり、1分間に何回クリックが鳴るか? という意味です。

つらつらと色んなものを見ていると、どうも現在3通りの意味で使われているようです。

話を簡単にする為に、ビート1個は四分音符で、1小節は四分音符 4つからなるという前提で進めますね?

  1. 一番素朴な、そして古典的?な解釈。テンポ記号で使う数値。つまり、楽譜によく載っている、四分音符が1分間に何個入るか? という奴。 四分音符記号=120 とあれば、120 BPM ですね。
  2. 次。英語の言葉通り、1分間に何回音(beat)が鳴るか? で捉える。つまり、テンポ120の場合でも、譜面の中で支配的かつ一番細かい音符の長さが8分音符なら、BPMはテンポの倍になります。だって、8分音符 2個で四分音符 1個だから。だからテンポ120で8ビートなら 240 BPM、同じく 16ビートなら 480 BPM になる。
  3. 次。曲の中の音符の細かさが一定じゃない場合、例えばシンコペーションや構成の加減で、極一部だけ16分音符が連続するけど、後は殆んど四分音符とかだった場合に、テンポの数字だけで表現してしまうと、実際より遅く感じる。かといって、16分音符を基準にしてテンポの4倍で表現してしまうと、実際より速く感じてしまう。だから、全体の平均を取る。音ゲーの曲難易度評価に良く使われる手です。
大体の基準がやっぱり良く言われる、テンポ140かつ16ビート以上の曲で、そっから上になると、曲の速さは上記2 のBPMで計った方が分かり易いと思います。

実際に歌えるかどうかは、上記3の平均BPMで大体歌えるかどうかを判断し、きちんと綺麗に歌えるかどうかは曲全体の中の一番複雑な所を上記2のBPMで捉えて、そこがちゃんと歌えるかどうか? で決まると思います。

2018年8月25日土曜日

ジャネーの法則

大人と子供では、同じ時間でも子供の方が長く感じる、一般的には。 そう言われているしそのように思う。 実際個人的には、その時間、例えば1年をどの位に感じるかと言えば、 10歳の子供の1年は年齢の1割、 30歳の大人の1年は年齢の3%、 となって、3倍も違ってくると、そう思っていた。 この法則には名前があって、「ジャネーの法則」ということを今知った。

2018年8月24日金曜日

YAMAHA Chord Tracker




これ便利ですよ?

iTunes のプレイヤーのライブラリに入ってる曲を読み込ませると、
自動で分析して、小節区切り毎に使用コードを表示してくれます。

テンポやキーの変更も簡単にできるので、練習に良いです。





2018年8月17日金曜日

物まねボイストレーニング

これも随分前に買って、「積んどく」になってたものです。
「声優」「ものまね」とあったので、てっきり人の声を真似る方法の説明かと思ったのですが、違いました。

「喉を開く」ことを目的とした入門書として、超初心者に良い本だと思います。

発声のメカニズムの簡単な紹介、
声を良く響かせる為のフレデリック・フースラーの「声の当て所」、等があり、
横隔膜を上下に使う、「腹式呼吸」を基本として説明しています。

この後、「ものまね」として、子犬の鳴き声、蜂が飛ぶ音、等々の解説があり、それだけでは何か分かりませんでした。

附属の練習用 CDを聴いて納得しました。
これは、多分所謂「ベルカント唱法式ボイトレ」を、「ものまね」という形で簡単に分かり易く再構成したもので、楽しみながらボイトレできる、という本です。

その意味で大変良い本と思います。

ただ、ある程度ボイトレが進んだ人には全然物足りないでしょうね。

2018年8月16日木曜日

giant step, quadru foot technique by Morgan from HENKER


BPM240の32分音符ですってよ?(笑)

1クリックが 31msecになりますね。

私の聴き取り能力を遥かに超えています。


音楽の場合、

1. 聴いて、或は譜面を読んで、それが精確にどんなものか分かること。
2. 分かったものをそのまま頭の中で再現(演奏)できること。
3. 頭の中のイメージをその通りに自分の身体を使って表現できること。

の3段階でパフォーマンスすることになると思うんですが、
私の場合やはり 1クリック 100msec 程度が限界のように思います。

せめて 50msec 位迄持っていけると…

2018年8月11日土曜日

テンポの推定(2)

さて、「テンポの推定(1)」でやった方法でテンポが分かれば良いんですけど、往々にしてリズム音痴には分からない場合もあります。当人の知覚の限界よりも曲が速い場合にそうなり易いですね。慣れるしかないようなんですが、慣れる迄どうしたら良いのか?

例えば、「初心者の練習(3)」でも紹介した、デジタル音源の編集ソフトを使えばそういうことが可能です。
一般的には Cubase というものを使う人が多いようです。
私は常用環境が Linux なので、Audacity というフリーソフトを使います。

Audacity の例で行くと、次の手順になります。

1. アプリの起動。
2. 目的の曲の音源の読み込み。
3. (曲の途中でテンポが変わっていることもあるので)曲の中からテンポ推定したい部分を選択。
4. メニューの Analyze から、Simple Fixed Tempo Estimator を選んで実行。
5. 推定されたテンポが BPM 表示される。

と、なります。

これでバッチリ(笑)

 最近はスマホでも似たようなアプリが出てるようなんですが、試した限りでは、推定の精度が微妙でした。

2018年8月9日木曜日

テンポの推定(1)

体内メトロノームとでも言うべきか、曲を聴いた時に大体のBPMが分かる人は別として、特にリズム音痴はそのテンポ感も弱いことが多いので、どの位かが良く分からなかったりします。

そういう訓練(「体内メトロノーム」トレーニング)をする本 もありますけどね。

まぁ、それができない時に、曲を聴いてどの程度のBPMかをどうやって計ったら良いのか? という話。

こんな時にもスマホのアプリでお手軽に確認する方法があります。
メトロノーム機能を使うのです。
大抵のメトロノーム・アプリには、画面を叩く(タップする)とその叩く間隔からBPMを推定してくれるモードがあるので、それを使えばいいのです。

例えば以前、ピッチの計測アプリ でも紹介した Cadenza というアプリはピッチの計測だけではなく、メトロノーム機能があるので、それが使えます。

タップ・モードで、曲を聴きながら、曲の拍に併せてスマホの画面を叩けば、BPMの数値が変化して行き、やがて大体同じ値に落ち着きます。それが、その曲のテンポです。

テンポが推定できたら今度は逆に普通のメトロノーム・モードにして、そのテンポで音を鳴らしてみます。それがちゃんと曲と合っていれば、正しく推定できたことになります。
大体合って聴こえても数十秒聴くうちに少し進む/遅れるようであれば、テンポを若干減らす/増やす必要はあります。

Cadenza

2018年8月7日火曜日

ぜったい声優になる! 最強トレーニングBOOK

これも「積んどく」状態だった1冊。

最近は書店で実物を見てから買うよりも、単純にネット通販で見て買うことの方が多い。

てっきり発声や滑舌についての練習本だと思って買ったのだけれど、この本はどちらかと言えば「声優を目指したい若い人向け」の本でした。店頭で見た場合は、畑違い?と思って買わなかったかも知れません。


とは言え、滑舌、演技系の記載も結構充実してますし、附属 CDではしっかり滑舌系の練習もできるので、悪くないと思います。実際私もやってみて、自分が認識していなかったことが苦手と気付きました。

冒頭は実際の人気声優(上坂すみれ、阿部敦、生天目仁美)のインタビュー記事。声優になる前後の経緯や関連エピソード等が書かれているので実際に目指す人には参考になるでしょう。

続いて声優の仕事内容の紹介、養成所等の紹介。

自宅トレーニングで基礎編が、発音、アクセント、柔軟、呼吸法、発声、イントネーション。応用編が、読解力、ナレーション、アフレコ。

巻末に著名養成所等の一覧がありますね。

附属 CDは、「あいうえお」「五十音」「下郎売」の3トラックでした。

2018年8月3日金曜日

リービッヒの最小律/ドベネックの桶

リービッヒの最小律ってご存知ですか?

植物の生長速度や収量が、必要な栄養素のうち最も量の少ないもので制約されてしまう、というルールです。

分かり易い説明として、ドベネックの桶というものがあります。
成長度合を桶に貯る水に見立てて、必要要素が桶を作る各縦板とした時に、一番短い板の所迄しか水は貯らない、というものです。



…色んなものに適用可能で、歌でも同じことが言えるかな、と思います。

例えば音感、リズム感、呼吸、発声、等々が桶を作る各板ですね。
で、これらの板の幅は、歌おうとする曲/ジャンルによって変わるのです。
そして全部がバランス良くできないと、多くの人に「良い/上手」と思って貰えないのですね…

得意な所を伸ばすのは特色を出す為に非常に重要なんですが、必ず行き詰まることがあって、そういう時にはどうしても苦手分野の強化が必要になると思います。

皆さんはどうですか?

2018年8月2日木曜日

ハリウッド・スタイル プロ・ヴォーカリスト養成術

随分前に買って、「積んどく」状態にあった本です。

ライブやレコーディング等で歌うことを目標とした人向けのガイド本ですね。

本人の基礎技術の向上については勿論、どのような目標を持ち、どのような人達とつき合うべきで、どのように自分を見せ、どのように自分を売り込んで行くか?

そういったことが書いてあります。

2018年8月1日水曜日

音の時間的なズレの知覚(3)

ちょっと逆に考えてみましょう。

例えば、80ミリ秒位平気でズレるとしてみましょうか?
最近は調べてないので分かりませんが、少なくとも数年前の私はそうでした。

この場合どの程度のテンポの曲迄なら、ズレを誤魔化せるでしょうか?

80ミリ秒が、1/4のズレに収まる必要があるので、1クリックが 320ミリ秒になりますね。

8ビートとすれば、4分音符1個が 640ミリ秒ということ。
これを BPM に換算すると、約 BPM94です…最近のアニソン歌えません(笑)

16ビートだったら、BPM47 なんていう悲惨な結果に終ります(笑)
…どうにもなりませんな。

気が遠くなるような道程になりますが、練習すれば相当改善可能な筈です。

ミックスボイストレーニングで必ず歌がうまくなる本

所謂弓場さんの YUBAメソッドの本ですね。

非常にコンパクトに要点だけ記載された良書と思います。

高い声で歌う方法(6)」では、所謂「ミドルボイス」(地声をベースに強化してゆく方法)で高い声を出す話を書きましたが、この本はもう一つの方法である「ミックスボイス」(裏声をベースに地声を任意比率で混合する方法)を出せるようにする為の方法について記述されています。

内容はざっとこんな感じです(※ 用語表現等は若干変えてあります)。


  • ミックスボイス = 地声 + 裏声
  • 歌う為の筋肉
    • 内喉頭筋(喉周り)
    • 調音筋(口鼻周り)
    • 呼吸筋(胸腔周り)
  • 3つの音質
    • 地声
    • 息洩れの無い裏声(声帯閉まる)
    • 息洩れの有る裏声(声帯開く)
  • YUBAメソッド、6つの発声能力
    1. 広い音域を安定して(地声と裏声の混合)
    2. 音量を自在に調節しながら(声門の開閉、声帯の伸縮)
    3. 正しい音程で(換声点ショック・ゼロ)
    4. 明瞭な発音(調音筋)
    5. 一息で長く(声門閉鎖で息の節約)
    6. 様々な音色を自在に調節(地声と裏声の混合)

附属の CDも秀逸で、次の内容からなります。
  • 息洩れ有り裏声の練習
  • 息洩れ無し裏声の練習
  • 地声の練習
  • ミックスボイス 1、声帯筋を働かせた状態で、裏に表を混ぜるの練習
  • ミックスボイス 2、音を飛ばしても滑らかにの練習
  • ミックスボイス 3、表と裏を自在に混合の練習

習得できれば、音域の拡大のみならず、歌の表現の幅は格段に広がるでしょう。

念の為書き添えると、この手の本は附属 CD の音源が重要で、それを使って練習することが主体ですよ?
本の解説は、趣旨や背景を説明する為のもので、それを読んでも練習が伴っていないと実感できません。勿論、習得なんかできる筈もありません!


2018年7月30日月曜日

音の時間的なズレの知覚(2)

で、実際歌の場合どの程度のズレなら許されるか?

多分、正しい音の位置から、1/2ズレてたらもう、早過ぎか遅過ぎか、曖昧で区別が難しくなりますよね?
そう考えると、望ましいのは 1/4のズレ、まぁ大目に見て 1/3のズレ迄なら許されると思いますね。

じゃ、この正しい位置の基準はどれだけの時間か?

例えば、BPM120 の曲としましょうか。
通常4拍子なら、これは、4分音符が基準となりますので、BPM120は、1分間に4分音符が120回鳴る、という意味になります。

ここで例えば16ビートの曲、つまり16分音符がリズムの最小であるような曲の場合、音符と音符の間隔(クリック)はどれだけの時間か?
1分間=60秒で、4分音符120回なので、4分音符1個が0.5秒=500ミリ秒。

これが16ビートとすると、更に4分割なので、500÷ 4 = 125ミリ秒。

音はこの間隔で鳴っていることになるので、許容されるズレを 1/4 とすれば、125÷ 4 = 31ミリ秒。許容されるズレを 1/3 としても、125÷ 3 = 40ミリ秒。

これ以上早かったり、遅かったりすると、「リズムの(時間的)ズレ」とみなされかねない。…結構シビアですよ?

で、実際最近の曲、アニソンとかロックとかね、どうなのよ?
って、考えると、結構 BPM140 を軽く超えたりします。

BPM140の16ビートのクリック間隔は、約107ミリ秒。
この 1/4 は 27ミリ秒、1/3 でも 36ミリ秒です。

…これ未満に抑えないと、「ズレてる」って聴こえちゃうかもしれません。

リズム音痴には辛いです(笑)

因みにクラッシクのオーケストラの話になりますが、こんな記事「CLASIC レコーディング」が見つかりました。
この記事によると、「音が2つ鳴ったか1つしか鳴らなかったかの標準的なしきい値は15ミリ秒、つまりもしも15ミリ秒音がズレれば10人中9人は音が2つ鳴ったと判断出来る。」とのことです(笑)

2018年7月28日土曜日

音の時間的なズレの知覚(1)

歌や音楽での、音の時間的なズレって、一体どの程度迄許容されるのでしょうね?

ところで皆さん音の速度がどの位かご存知ですか?
常温の空気中で、1秒で大体 340m進みます。ちょっと分かり難いですね?
じゃ、逆に 1m進むのに何秒かかるか?
3ミリ秒(1ミリ秒は 1/1000 秒)です。
成人の両耳の間隔を約 30cm とすると、1ミリ秒あれば通り抜けてしまいます。

両耳が健常であれば、音の鳴った方向が分かる訳ですが、それは同一音源が発した音が左右の耳に届く時間差から、方向を判別している訳なので、この精度で知覚できるということじゃないでしょうか?

実際に私「初心者の練習(3)」に書いたやり方で試した範囲では、2つのトラックの音ズレを「エコーがかかってるように聴こえる」という感覚で試したところ、確かに 1ミリ秒ズレていたら分かりました…ただの気のせいかもしれませんが(笑)

原典が見つけられないのですが、昔の「情報処理」学会誌に、「聴覚はホワイトノイズ中にある 2〜3ミリ秒の無音を知覚できる」とあったので、そう間違ってもいないと思います。

…オーケストラで演奏してる人なんかは、「オケの端では、反対側の端の音は遅れて聴こえる」ことは常識のようです。

2018年7月7日土曜日

リズム・マシンのアプリ

音程が分からない場合、楽器を持ってきて、その音を実際に鳴らしてみれば、音程を聴いて理解する事ができますね?

リズムが苦手な場合に、そのリズムがどんなものかを理解するにはどうしたら良いでしょう?

今は良い時代になったので、スマホのアプリに「シーケンサー」とか、「リズムマシン」と呼ばれるものがあり、それを使うことで簡単に鳴らして聴くことができます。

iPad / iPhone なら例えば DM1 (The Drum Machine) というものがあります。


複数のトラックを同時に鳴らす事ができるので、楽譜を見ながら実際に打ち込んでみれば良いんです。

リズムの練習なので、例えばこんな風に入れると良いでしょう。

  • トラック1に、クリック(4拍子の曲なら1小節に4つ等間隔に鳴らす)
  • トラック2に、小節内第1拍のみ
  • トラック3に、ドラムの主なリズム(ドンタッ、ドンタッとかドンドンタタタッ、みたいな奴)
  • トラック4に、メロディーのリズム

こうすれば、リズムが苦手な人も、正確なリズムを耳で聴いて覚えることができます。

2018年6月23日土曜日

ピッチの計測 / メトロノーム アプリ

自分の発声のピッチがどの程度狂っているのか確認したい時がありますね。

歌全体で計測したい時は、カラオケの採点機能を使えば良いですね。

単発に発声した音がどの位狂っているのかは、チューナーで計測します。
今は便利な時代なので、スマホのアプリでそういうものが沢山あります。

プロレベルを期待するなら、ズレは1割以内に納める必要があるようですよ。

iPhone / iPad のアプリだと、例えばこんなのがあります。

iStrobosoft と Cadenza です。

Cadenza  はメトロノーム機能もあります。


iStroboSoft Cadenza