2018年6月14日木曜日

高い声で歌う方法(5)

さて、地声と裏声の声質が違う人の話の続きです。
主に男性向け。
女性でも地声でパワフル/ダイナミックに歌いたい人には当てはまります。




図の状態で暫くは問題無いのですが、ある程度歌い込むと、声質が変わってしまう裏声ではなく、地声で全部歌いたくなります。裏声は、どうしても声が細かったり、薄かったり、迫力に欠けたり、表現上制約が厳しいのですな。

何で裏声を使わざるを得なくなってるかと言えば、地声の音域が狭いからです。
で、広げたくなる。

ここで、一つ一般則。

・音域は、同じ努力を払った場合、低い方に伸ばすよりは、高い方に伸ばす方が楽
・普通は、より高い方に伸ばした方が、広く伸ばせる

だから、高い方へ伸ばします。

ですが、純粋な地声はある程度のところで限界に見舞われます。
どうしても、換声点ショック(裏返る)がやってくる。
或は、喉が締まって、シューシュー息が洩れるだけで声が出なくなる。

回避のために、ここで、使われる手法が「ミドルボイス」という奴です。

これ、人によっては、地声として扱うようです。
でも、やっぱり地声とはちょっと違います。
少なくとも発声できるようになる迄は、別物です。

自転車乗れない人が補助輪でなら乗れるけど、乗れるようになってしまったら、何で補助輪必要だったのか分からないのに近いかも知れません。
使えるようになって暫くすると、地声と同じ感覚で使えて、聴いている方も地声と変わらず聴こえる声です。
…ほんの少し、違う(若干金属的響きが入る?)のですが、ほぼ一緒。

これは、音程が上がるにつれ、徐々に締まって行く喉を、意図的に締まらないように筋力のバランスをとって、頑張ってでも必要最小限の筋力を使って、その高さの音を出す、と言う練習を毎日繰り返すと、大体3ヶ月位かと思いますが、ある日突然出るようになるものです。
裏声になってもいけません。

そして、出るようになった時には、2,3音纏めて突然使えるようになるんじゃないかな?
図3。


この「ミドルボイス」の練習自体は、 高い声で歌う方法(1) で紹介した本で説明されています。
※ ミドルボイス(地声系)は、ミックスボイス(裏声系)とは違いますよ!!!

耳が良ければ自習でも習得できます。

この本は、附属CDを聴いてその通りに真似る本で、本文はおまけみたいなものですので、そこをお間違い無く!

自転車の練習同様、人に助けて貰うともっと楽にできます。
当校でもお手伝いしますよ!

できるようになった人は、「アレね」と、すぐに分かりますし、自分でも出せます。
また、他人の発声を聴いて、「それ」とか「それは違う」とか言えます。
できない人は…何やら見当違いのことをゴチャゴチャ言っています。
…だから、できない人の話を聞いても、役に立たないどころか、害にしかならないし、時間の無駄ですよ!
※ 厄介なのは、これが「地声」と信じて疑わない人も多いので、その人は「そんな『ミドルボイス』なんて変なものは覚えなくて良い」と、言い出すこともあります。


一旦コツを掴んでしまえば、どんどん高い方に伸ばしてゆけます。
勿論、限界はありますけどね!
図4




この辺りの理論背景は、下記の本に紹介されています。
輪状甲状筋とか甲状披裂筋とか複雑なことが書いてありますが、歌的には要するに、できるか、できないか? の2つに1つしかありません。

自転車乗りと一緒です。
できちゃったら、できない人にどうやったらできるのか? って、うまく説明するのが難しいところまで似てます。


ミドルボイスが使えるようになると、男性でも一般的女性曲(若干低めの声)なら、原キーで普通に「地声」で歌えるようになります。

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